columコラム

ホーム  >  コラム

2026.09.01コラムNew

「LDLコレステロールが高い」と言われたら、薬を飲むべき?

「LDLコレステロールが高い」と言われたら、薬を飲むべき?

「先生、健診でLDLコレステロールが高いと言われたんですが……。薬を飲んだほうがいいんでしょうか?」

診察室でよくいただく質問です。

「特に症状はないんですけど」

「食事には気をつけているつもりなんですが」

「コレステロールの薬って、一度飲み始めたら一生ですよね?」

そんなふうに、不安を感じている方も少なくありません。

まずお伝えしたいのは、「LDLコレステロールが高いからといって、すぐに薬が必要とは限らない」ということです。

ただ、その一方で、「症状がないから大丈夫」というわけでもありません。

この二つを、まず知っておいていただきたいと思います。


【なぜ、LDLコレステロールが高いといけないのでしょうか?】

LDLコレステロール(いわゆる悪玉コレステロール)は、増えすぎると血管の壁に入り込み、動脈硬化を進めます。

動脈硬化が進むと、心臓の血管が狭くなったり詰まったりして狭心症や心筋梗塞を起こしたり、脳の血管が詰まって脳梗塞を起こしたりすることがあります。

ところが、動脈硬化は症状がないまま進むことが少なくありません。

「元気だから大丈夫」

「どこも痛くないから問題ない」

必ずしも、そうとは限らないのです。

だからこそ、健診でLDLコレステロールが高いと言われたときは、症状がなくても、一度きちんと確認しておくことが大切です。


【LDLコレステロールの数字だけで、薬を決めるわけではありません】

では、LDLコレステロールが高ければ薬を飲んだほうがいいのでしょうか?

ここが少し難しいところです。

診察では、LDLコレステロールの数字だけを見て判断するわけではありません。

例えば、

「血圧はどうですか?」

「血糖値はどうでしょう?」

「たばこは吸いますか?」

「ご家族に若くして心筋梗塞になった方はいませんか?」

「これまでに心臓や脳の血管の病気をしたことはありませんか?」

といったことも確認します。

年齢や血圧、糖尿病、喫煙、腎臓の状態、家族歴、これまでの病気などによって、同じLDLコレステロールの値でも、将来の心筋梗塞や脳梗塞のリスクは変わるからです。

ですから、

「LDLコレステロールが○○mg/dLだから薬」

と単純に決めるのではありません。

「この方の場合、将来の心臓や血管の病気を防ぐために、どこまで治療する必要があるのか」

を考えることが大切です。


【生活習慣を見直すことも、大切な治療です】

LDLコレステロールがそれほど高くなく、全体として動脈硬化のリスクが高くない場合には、まず食事や運動などの生活習慣を見直して、経過を見ることもあります。

一方で、生活習慣を改善してもLDLコレステロールが十分に下がらない場合や、もともと動脈硬化のリスクが高い場合には、薬による治療を考えたほうがよいこともあります。

また、LDLコレステロールが非常に高い方では、「家族性高コレステロール血症」という病気が隠れていることがあります。

「若い頃からLDLコレステロールが高い」

「LDLコレステロールがかなり高いと言われた」

「家族に若くして心筋梗塞になった人がいる」

という場合には、一度詳しく調べてみることも大切です。

家族性高コレステロール血症では、生活習慣だけでは十分にLDLコレステロールを下げることが難しい場合が多く、早めの治療が重要になります。


【「コレステロールの薬は、一生ですか?」】

これも、本当によく聞かれる質問です。

「できれば薬は飲みたくない」

そう思うのは、自然なことだと思います。

コレステロールの薬による治療を始めたからといって、必ずしも全員が、一生飲み続けなければならないわけではありません。

ただし、LDLコレステロールが高くなりやすい体質がある場合には、薬をやめると再び数値が上がってしまうことがあります。

そのため、自己判断で薬を中止するのではなく、定期的に血液検査をしながら、そのときの状態に合わせて治療を考えていきます。

「この薬は本当に必要なのかな?」

「このまま続けていていいのかな?」

そんな疑問があれば、遠慮なくご相談ください。


【大切なのは、「薬を飲むかどうか」だけではありません】

コレステロールの治療というと、

「LDLコレステロールを下げること」

だけに目が向きがちです。

でも、私が診察で大切にしているのは、その先です。

「将来、心筋梗塞や脳梗塞を起こさないために、今できることは何か」

ということです。

食事を少し見直したほうがいいのか。

運動を増やしたほうがいいのか。

薬を使ったほうがいいのか。

今の治療を続けていけばいいのか。

その答えは、一人ひとり違います。

だからこそ、健診結果の数字だけで判断するのではなく、その方の生活やこれまでの病気、ご家族のことまで含めて考えることが大切だと思っています。


【健診で「LDLコレステロールが高い」と言われた方へ】

「少し高いだけだから、もう少し様子を見よう」

そう思って、そのままにしていませんか?

もちろん、LDLコレステロールが高いからといって、すべての方に薬が必要なわけではありません。

でも、その数字があなたにとってどのくらいの意味を持つのかは、LDLコレステロールの値だけではわかりません。

「薬が必要なのか知りたい」

「食事や運動をどう変えればいいのかわからない」

「以前から薬を飲んでいるけれど、この治療でいいのか気になる」

そんな方は、健診結果を持ってご相談ください。

当院では、循環器専門医が、コレステロールの数字だけではなく、その先にある心臓や血管の健康まで考えながら、一人ひとりに合った治療を一緒に考えていきます。

「薬を飲むべきかどうかを知りたい」

それだけでも構いません。

まずは健診結果を、一緒に確認するところから始めましょう。

Back

Google Map

  • 世田谷線松原駅から徒歩3分
  • 京王線下高井戸駅から徒歩13分
  • 小田急線豪徳寺駅 徒歩7分
  • 小田急バス赤堤バス停・六所神社バス停から徒歩各3分
診療時間 月 火 水 木 金 土 日
9:30~12:30
15:00~18:00

休診日・・・水曜・土曜午後・日曜・祝日

※受付終了は診療時間終了の10分前

〒156-0044 
東京都世田谷区赤堤3丁目2-16
03-5300-7733

カード決済

電子マネー